無農薬による農業をテクノロジーを使って実現できないか、と一時期考えた時があり、いろんな講座や書籍を読んで知識を深めた時期があったが、ビジネスとして考えると、農作物をお金に変えることが前提となってくる。
しかし、お金に変えることを前提としなければ、逆に家庭菜園でも色々なことが可能であるし、新たな発想が出てくるように思う。
下記の動画は、いろいろな野菜を混在させる形で農作物を育てれば害虫が少なくなり、生物多様性による自然の力で農薬を使わなくても育てることができるという協生農法という手法である。
家庭菜園レベルの大きさでも実現できそうだし、生物多様性により、その農作物により人の腸内環境も良くなるようで、一石二鳥にも三鳥にもなりそうだ。
協生農法とは
協生農法とは、周りの自然環境と調和しながら、植物と動物が共生する形で農作物を育てる農業の方法である。この農法は、化学肥料や農薬を最小限に抑え、土壌や生態系のバランスを保ちながら、健康的な農作物を生産することが可能となる。
家庭菜園でも実現できそうな協生農法のポイント
土壌の健康を重視
協生農法では、土壌の健康を維持することが重視する。化学肥料や農薬の使用を最小限に抑え、有機物や微生物などを活用して土壌の栄養を豊かにし、土壌の生命力を保つ。
生態系のバランスを考慮
協生農法では、農地の生態系を尊重し、植物や動物、微生物などが調和した環境を作る。農地に生息する生物の多様性を保ち、有害生物と益虫のバランスを保つことで、農作物の病害虫管理を行う。例えば、益虫を呼び込むために、植物の周りに花を植えるなどの工夫をすることで、天敵としての益虫により害虫のみ繁殖することを防ぎ、生態系のバランスを保つ。
輪作や間作
農地の持続的な利用を図るために、輪作や間作を行う。同じ作物を続けて栽培することで土壌の栄養を枯渇させるのを防ぎ、異なる植物を交互に栽培することで土壌を健康な状態に保つ。
自然界の摂理を尊重
協生農法では、自然の摂理に従いながら農業を行う。季節や気候、土地の特性に応じて適切な農作業を行い、自然と調和した生産を目指す。
同じ植物だけが一列に並んでいるのは、人が介在しない自然だけの状態ではありえないため、ある意味不自然である。
スーパーで○○産と著名な産地が書かれて丸々太った大きなキャベツを見て、産地と呼ばれるということは同じ野菜ばかりを同じ土地で育てている証拠であって、キャベツを好む線虫だらけの土地でこの大きさのキャベツにするには、どんだけ農薬を必要とするのだろう? と思った。
この動画でも、人間が手を入れなければ入れないほど、よく育つと述べられている。
これならば、最初のセットアップは時間がかかりそうだが、テクノロジー云々を考えなくても、ズボラで知識がなくても意外と簡単に家庭菜園で野菜を育てられそうである。
15分程度の作業でいいなら、忙しい現代人でも、日中会社で仕事をしている人でもできそうだし、食費の節約になりそうである。しかも楽しめて四季折々の色々な発見があるでだろう。