先日、進撃の巨人最終回を見ました。
楽しみでありつつも、終わってしまうのが寂しくもあり・・。
アマゾンプライムで進撃の巨人を見かけて少しはまって、その後、終盤シリーズになり残酷すぎて無理・・と思って嫌気がさした時期もありました。
ただ、人間の本質と命題に迫ったこのアニメは、間違いなく世界中にインパクトを与えた大作であることに違いありません。
1. 印象に残ったシーン
(ネタばれあり)
(1) アルミンが、身動きできなくなった自分自身に問いかけるシーン
何もできなかった情けない自分に対して後悔して叫ぶシーンです。
死んだ時こんな風に思うのは嫌だな、と思いました。
私は、昔はビビりで全く行動しない性格でしたが、社会人となり、意識して行動力を身に着けたことが最も成長できたことです。自分の性格は変えられるのだと思います。
(2) ジークとアルミンとの会話のシーン
人は何のために生きているのか? という哲学的な命題についての1つの答えが示された場面でした。
クサバーさんとキャッチボールをしたり、幼少期にかけっこをしたような些細なことが重要だったと受け止められました。
ちなみに、クサバーさんは世界史などで出てくるザビエルをモデルにしていると考察されているようです。
この歴史上の人物といえば、黒い噂で少し有名なのですが、そこまで前提にした上でのモデルだとすれば、この著者は人物背景や設計、構成だけで相当な時間を使ってそうです。
進撃の巨人に登場するキャラクターの名前には、それぞれモデルが存在すると言われています。そんな中、クサヴァーのモデルは「フランシスコ・ザビエル」ではないかと考察されているのです。 クサヴァーのモデルがザビエルだと言われているのは、英語表記の名前が関係しています。クサヴァーは英語表記で「Xaver」です。この単語は、ドイツ語で読むとクサヴァーと読めます。そして歴史上の人物でXaverの文字が名前についているのがザビエルなのです。https://frequ.jp/7094
この大変な世の中にあって、日常のその辺に転がっている小さな幸せを感じることが、それが人生の目的なのだ、と思いました。
このシーンと、「天と地の戦い」(分かる人にはわかる)というタイトルで、最終回の締めくくりとしてとても相応しいと思いました。
話が少し脱線しますが、ちょうどこの命題に関連して、先日面白い動画を見つけました。
私たちの祖先は、日常の中で些細な幸せを拾って見つける達人だったのかもしれません。
「もし、効率を求めるなら生まれてすぐ死ねばいい」、という言葉が刺さりました。
化学技術を偏重した結果として、混濁した世の末に差し掛かった文明のただ中にいるならば、人間は進化したのではなく、もしかしたら退化したのかもしれません。
古代の祖先はテレパシーで会話し、言い伝えどおり長崎の五島列島にある大きな岩を念力で持ち上げたのかもしれないです。
(3) エレンとミカサの夢の中での会話シーン
私はもっと暖かいハッピーエンドになるのかな?と何となく思っていました。
ミカサの愛の力で、自由の奴隷となったエレンの目を覚まして、みたいな。
しかし、ハッピーエンドではありませんでした。最後までこの主人公のキャラクターは理解しずらく、掴めませんでした。
常に現実を直視し、現代の世とまっすぐ向き合って描いてきた姿勢を最後まで貫いたのだと思いました。
そして、この物語はミカサの物語だったんだな~、と改めて思いました。
このアニメを見始めた頃は、読者の興味を引くためにインパクトのある残酷なシーンやストーリー展開を描いていると思っていたのですが、そうではなく、この著者は実に色々な事を理解されていると思いました。
とても普通のお花畑日本人には持てない世界観だと思います。